その53秒の動画、人がやったら何時間かかるか

土曜の朝、リビングのテーブルにノートパソコンを広げる。編集アプリを開いたまま、動画は3分の1も進んでいない。物件を回って撮った素材はスマホの中に山ほどあるのに、どれを使えばいいのか決めきれない。テロップの文字を打っては消し、打っては消しを繰り返しているうちに、気づけばもう昼だった——SNS動画を自分で作っている不動産会社の社長や担当者から、私たちは神奈川県内で何度もこの話を聞いてきました。
結論から言います。53秒のルームツアー動画1本を、初めて自分で作るとすると、撮影から投稿文の作成まで積み上げると約7時間かかります。慣れてきても4時間前後は必要です。動画の"尺"は53秒でも、そこに至るまでの工程は決して53秒では終わりません。本記事では、その内訳を工程ごとに分解して見せます。
なぜ「53秒」なのに何時間もかかるのか
動画編集の一般的な目安として、数分の動画を1本編集するだけでもプロで4〜8時間、経験者でも8〜12時間ほどかかるとされています。SNS向けの短尺動画であっても、この編集時間が大きく短縮されるわけではありません。むしろ「53秒に収める」ために不要な部分を削る作業や、テンポよく見せるためのカット割りには、長尺動画とは違う手間がかかります。加えて不動産のルームツアー動画には、撮影・構成・投稿文の作成という、動画編集の外側の工程も伴います。ここでは、53秒の動画1本を人力でゼロから作る場合の工程を、8つに分解してみます。
8つの工程を積み上げてみる
| 工程 | 内容 | 目安時間 |
|---|---|---|
| ① 撮影 | 物件への移動・各部屋を複数テイク撮影 | 1時間30分 |
| ② 素材選定 | 使うカットを選び、順番を仮組みする | 40分 |
| ③ 構成・台本 | 紹介する順番と伝える情報を文章にする | 50分 |
| ④ テロップ入れ | 文章を考え、デザイン・タイミングを調整する | 2時間 |
| ⑤ ナレーション | 原稿の読み合わせ・録音・撮り直し | 50分 |
| ⑥ BGM選定・音入れ | 雰囲気に合う曲を探し、音量を調整する | 25分 |
| ⑦ 書き出し・調整 | 各SNS向けフォーマットへ書き出し、確認する | 25分 |
| ⑧ 投稿文作成 | キャプション・ハッシュタグを考える | 20分 |
| 合計 | 約7時間 |
表内で特に時間を取られるのが④テロップ入れです。会話をそのまま文字にするだけなら早いのですが、ルームツアー動画のテロップは「何を伝えるか」を自分で考えて言葉にする必要があります。文章を考えながらデザイン・フォント・表示タイミングまで調整するため、この工程だけで1.5〜2時間かかるという解説もあります。「思ったよりずっと時間がかかる」という感覚は、多くの人に共通しています。
合計すると―「土曜の午前が消える」の正体
8つの工程を積み上げると、初めて作る場合はおよそ7時間。休憩や手戻りを考えれば8時間を超えることも珍しくありません。慣れてきたとしても4時間前後は必要で、物件を月に10件、20件と紹介したい会社にとって、この時間はそのまま経営者や担当者の本業を圧迫します。「土曜の午前が動画編集で消えていた」という感覚は、気のせいではなく、積み上げれば説明のつく現実です。
私たちがAIで自動化しているのは、この工程
私たちがAIで動画を自動生成するとき、まさにこの8つの工程を丸ごと引き受けています。物件情報とマイソク、写真を受け取ったあと、構成・テロップ・ナレーション・BGM・書き出し・投稿文の作成までを人手を介さずに進め、発注者側に残る作業は投稿前の確認だけです。撮影についても、既存の物件写真から動画を生成する仕組みを使えば、現地での長時間の撮影自体が不要になる場合もあります。
時間をかけることが悪いわけではない
誤解のないように書いておきます。時間をかけて自分たちの手で動画を作ること自体は、悪いことではありません。物件への愛着や、地域に根ざした温度感は、手作りだからこそ伝わる面もあります。問題になるのは、月に何本も継続して出したいのに、1本7時間という工程がボトルネックになって「結局続かない」というケースです。月1〜2本のペースで無理なく続けられるなら、手作りのままで十分な場合もあります。
よくある質問
動画編集の時間を短縮する方法はありますか?
テンプレートを使う、ショートカットキーを覚える、素材をあらかじめフォルダ分けして整理しておく、といった工夫で多少は短縮できます。ただし、テロップの文章を考える工程そのものは、人がやる限り一定の時間がかかります。
撮影だけ外注すれば時間は減りますか?
撮影を外注しても、編集(構成・テロップ・ナレーション・BGM・書き出し)の工程は自社に残ります。詳しくは動画制作4つの選択肢の比較記事で、撮影外注のみのケースも含めて比較しています。
毎月何本ペースで出すのが理想ですか?
完成度の高い動画を月1本出すより、そこそこの動画を週2〜3本以上出す方が結果につながりやすいというのが、私たちが現場で得ている実感です。詳しくは不動産SNS動画マーケティング完全ガイドをご覧ください。ただし人力で週2〜3本のペースを維持するには、1本7時間という工程を毎週複数回こなす体力が必要になります。
AIに任せると動画の質は落ちませんか?
物件の写真枚数や撮影状況によって多少の差は出ますが、生成の仕組みは毎回同じ工程を通るため、担当者による大きな品質のばらつきは出にくい設計です。詳しくは導入前のよくある質問でも解説しています。
この記事は、不動産会社向けにマイソクや物件写真からのSNS動画自動生成・運用を手掛けるByakuyaAIが執筆しています。
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*出典: SNSやYoutubeにアップする動画の編集工程と目安となる作業時間を解説(アミッケブログ) / 動画編集にかかる時間はどのくらい?(アドビ) / 動画編集にかかる時間の目安は?短縮して効率化していこう!(生ハム帝国) / 初心者でも実践できるショート動画テロップ入門(note)
本記事の工程・時間はルームツアー型動画を想定した一般的な目安であり、物件の広さやスタッフの習熟度によって変動します。最終更新日: 2026年7月17日
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